ホタル生態循環中の空白期間50〜60日
 これをいかに克服する環境を作るか、そして、作って適切に維持管理するかが、重要課題です。

   『何が原因か、ここで失敗する時期が、人工飼育に慣れた頃、3〜4年目にやって来る』

 「交尾したのか」・「本当に産卵したのか」・「受精卵なのか」・「孵化に進んでいるのか」?。
 とても気をもむ時期です。

@上陸・変態・羽化の基礎準備滅菌)
    
 蒸かし釜で2〜3時間・圧力釜で15〜30分の滅菌。    滅菌した水草を準備した赤玉土の上に乗せる。
 カビやウィールス、100度で死滅しないのがある。      世界的指標は125度30分滅菌で完全滅菌


 滅菌は大変重要な手順です。
  
全ネットサイトで滅菌を案内するページはありませんが、推奨します。
  卵や幼虫に白いカビが生え、孵化しなかったり、変態できなかったりて死ぬ現象があります。
  滅菌しなくともきちんと羽化・飛翔・交尾・産卵・孵化へと進んでくれるのが一般的ですが、人工飼育は室内で
  自然環境とかなり違う気象条件下で、
  生命営みのバトンタッチをするのに、私たちがまだまだ知りえない事柄や環境条件があるのかもしれません。
  気配りをするに越したことはありません。







 @     
    変態羽化 の 環境準備     


       水コケ滅菌中に準備しましょう。
 @
  プラスチックは子に赤玉土を
  5〜8センチほど入れます。
  赤玉土は生産農家で熱滅菌
  してありますから安心できます。




A
  写真のようにかるーく水で
  濡らしましょう。

 赤玉土は、300度前後で滅菌
 が済んだ土です。

                                              
                       C
B                       水コケの滅菌が終わったらBの
  次いで写真のようにシットリ      上に水コケを平らに入れましょう。
  と下まで濡れるように水を注     飼育水槽に並べて置き、水槽間を
  ぎます。                  同じ水コケを束ね、ブリッジ状に
                         水槽と上陸箱と結んで完了。


          後は、十分に育てたホタルの幼虫が自分で這い上がるのを待つのみです。
  這い上がった後私は実験のために水コケ内部の温度を計測しています。

同時に羽化した時のために
大気環境も観測。
内外ともに22度C〜24度C
に調整しています。

私の場合はあくまでも実験です。
多分温度積算値が750〜800の
範囲内で羽化があるのではないか
と予測しています。




  此処から先、心配な空白期間が始まる。 変態してくれるの? 羽化してくれるのか。
  飼育容器の中で変態と羽化の環境が見えない。 結果を求め、第1第2の関門あり。
  二つの勘所がある。17年間の飼育と失敗から学ぶノウハウ、マニュアルに記載して
  あります。

  飼育幼虫の自然界放虫
   
色んな所からのお話では、1000放虫して確認できる飛翔ホタルの数は10〜50匹程度と聞く。
    つまり確立は(成功率)1〜5%程度なのです。それでも感動するのです。
    放虫環境がよければ20%くらい期待できると思います。
   雨風気温条件に天敵もいて、放虫場所に十分な餌が在るのかどうか。


A       産卵マットの準備。

  
ネット上で同様要件を満たす受け皿は多数案内されていますが、増殖効率と確立の面で
  もっとも高い結果を得た方式です。
 用いる木材は国内産の杉を用いること。
  輸入材には、防虫剤が木質に含まれて居ます。

 
1) 産卵マットの製作
(飼育キット購入者には梱包品に含まれています)
下写真は完成状態です。
  準備として孵化落下する幼虫補足容器を選択。
 今年、学用品のプラスチック容器を選びました。
                  
(後に他の問題発生し重要課題発見する)

  実験では容器サイズは、W20×D20×H15の容器とした。
 

 2)製作手順

 
先ず15ミリ角程度の細木を購入し、選んだプラスチック容器の開港
  面積に合わせて木枠2枚製作。



 1)二つの木枠に防虫網を挟んで止める。
 
2)5番目の写真のように重ね、仮に止めする。(ホッチキスが便利)
 3)右写真のようにずれ止め用の足を4箇所釘で止めて完成。 
   釘は真ちゅう製が錆びなくて良い。


  
羽化は成功した。次は産卵と孵化
  
第3の環境テクニックと、第4の関門がある。
  産卵数の完全確保と、孵化率の向上である。 自然環境の観察と洞察力があれば判る。
  知ると知らないでは大違い。 マニュアル本に其の成果を公表してあります。


B 羽化昆虫の捕獲籠製作  


 
第5産卵数を拡大するお手伝い。
    
成虫の一生は余りにも短い。
   短いが故に定められた行動パターンが遺伝子に組み込まれているといえるでしょう。
   このホタルの本能に多少邪魔をする必要があるのです。
   リードするといったら表現も正しいかもしれません。 (マニュアル参照)
 
 



  ←4年前、初めての羽化経験に、突然の羽化に慌てて作った籠。
  こんな籠でも用を成し、現在1000匹あまりの成虫となった。
  格好を問わなければ、要件を満たせば、幼虫にとってどんな環境でもOKなのです。


 
        ⇒       ⇒              ⇒ 


 下のプラスチック容器は
 @で準備している容器
 となります。

 


 軸組みで骨格を作り・成虫取り出し口を儲け・網張ってコーキングボンドで止め。 マスクテープは早止めに除去。


C 飛翔籠の製作 
         (養殖キットには含まませんが、代わりの重要な籠が入っています)
  ★平家ホタル用の飛翔籠は写真の1/3程度でも、交尾環境には十分です。
  ★源氏ホタルを交尾させるにはこの程度の容積のほうが交尾率は向上します。

                  
                 
 手持ち材料があったので写真のような大きな籠となりました。
  演出効果・移動の手間都合などで大きさをご自分で考え、
  寸法を決めればよいでしょう。
  網の色は黒にしましたが、白系を選ばなければほぼKO。

  要は、ホタルの明滅が目立つことを主眼として選べばよいでしょう
             
 籠の裏側は左写真のように大きく窓をつけ
 右写真のように蓋が出来るようにします。

 大きな窓は掃除のしやすさと、鉢植えなどの
 植物の出し入れのためで、ホタルのために
 適当な止まり木や葉を提供します。


 

【ホタル増殖環境の獲得】

ドアーNo8 

★ 最重要気配り
  平家ホタルに関し(源氏の観測はしていません)羽化の後、飛翔する前に
  交尾に入ってしまう血気盛んなカップルががいます。
  はそのままそこで産卵をしてしまい、せっかくの卵を無駄にしてしまうので、
  羽化が始まったら可能な限り、飛翔箱をよ〜〜く小まめに観測し、
  その気配があるときは直ぐに取り出し、産卵室に移しましょう。

               

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